令和3年6月11日、塩尻市議会において、重要な議題が討議された。議会では、コロナワクチン接種の現状や今後のデジタル化戦略について議員から活発な意見が寄せられた。
新型コロナワクチン接種については、現在高齢者に対して進行中であり、接種計画は国の指導に基づいて進められている。健康福祉事業部長の百瀬公章氏は、接種券の発送や配布を円滑に進めているものの、「予約キャンセルが出る中で、接種率向上のための対応が必要」との見解を示した。特に、高齢者や障がい者の移動支援については、福祉タクシーの利用や市提供の助成が行われていることが確認された。
その他にも、ワクチン接種に関しては事前説明が重要であり、物理的な接触を避ける措置にも配慮が求められる。接種の情報周知について、予約の代行サービスが好評を得ているという報告もあった。このサービスについて、市も今後対象者を増やすなど、さらなる対応を検討している。
また、デジタルトランスフォーメーション（DX）の具体的な進行状況についても言及された。市の予算に対する柔軟な運用や地域のニーズに合った施策を進めるため、人材育成やICT技術の導入が必要であるとの意見が相次いだ。
観光振興においては、「高ボッチ高原」の活用が話題となった。この地域への訪問者は年々増加しており、民間企業との連携事業が進められている。地域資源を活用した取り組みが地域経済に好影響を与えると期待されている。
最後に、道路行政に関しては信号機交差点改良事業の進捗が報告された。市長の小口利幸氏は、住民の安全を最優先に考え、用地交渉と工事計画を進める必要があるとの見解を述べた。
議会における議論は、今後も地域のニーズに応じて変化しながら進んでいくことが期待されている。