令和5年6月1日、塩尻市議会が定例会を開会した。
議長の古畑秀夫氏は、出席議員が18名であることを確認し、定足数を超えていることから会議を開始すると述べた。会議の冒頭、古畑議長はクールビズ運動の実施についても言及した。
今回の定例会の主な議題には、会期決定が含まれる。この件について、議会運営委員長の中野重則氏は会期を6月1日から22日までの22日間と決定する旨を報告した。この間に市長から提案された15件の議案が審議される予定だ。
市長の百瀬敬氏は開会に際し、塩尻市長であった三沢光広氏の逝去について言及し、その功績を称えた。三沢氏は、長野県議会議員を経て、市長として本市の発展に大きく寄与した人物である。
市長は、今後の市政にも三沢氏の遺志を引き継ぐことが重要であると強調した。次に、経済状況に於いて観光振興が進展していることを報告し、観光イベントや支援策についての施策を説明した。新型コロナウイルス感染症対策に関しては、ワクチン接種の進捗状況を明示し、今後の対応として柔軟かつ迅速な施策を講じる意向を示した。
具体的には、令和5年度の補正予算(第3号)を提案し、観光業の支援等が盛り込まれ、約3億646万円の増額予算を計上しているとのことだ。百瀬市長は「支援策により生活者や事業者の負担を軽減する」と述べ、具体的な施策を続けて盛り込んだ。
また、教育環境改善に向けた施策も進行し、不登校児童への支援体制の拡充や、子育て環境の充実が図られることが期待されている。
最後に、市民参加の重要性を強調し、今後も市議会との連携を深めていく方針が示された。市民との対話を重視し、今後の「第六次総合計画」の策定にも市民の意見を反映するとも述べた。