令和5年9月7日の塩尻市議会定例会では、主要なテーマとして「塩尻市のワイン振興」や「木曽漆器産業」についての議論が展開された。
百瀬友彦議員は、塩尻市のワイン振興について言及し、特にコロナ後のプロモーション活動の重要性を強調した。市は、「信州桔梗ヶ原ワインバー」など様々なイベントを通じて、塩尻ワインの認知度向上に努めており、その成果として塩尻ワイナリーフェスタの短期完売が挙げられる。「塩尻産ワインの質の高さをPRする活動を具体的にどう進めるかに注目している。」と述べた。ワイン産業の発展が塩尻市全体の魅力向上につながると期待されている。
その一方で、木曽漆器産業についても重要な課題が取り上げられた。百瀬友彦議員は、漆の原材料確保の必要性と漆掻き職人の育成が急務であると強調した。市が支援を行っているが、漆掻き職人の確保は難しく、業界全体の持続可能性を高めるためには、特に「若手職人の育成が重要である。」と議論された。市長は、地域おこし協力隊の活用を考慮し、若者が定住できる環境を整えると述べた。
さらに、議論されたのは「シェアサイクル事業」についてだ。上條元康議員は、シェアサイクルを活用することで、観光促進と健康促進が期待できることを強調し、「地域の魅力を広げる新たな観光ツールになり得る。」と述べた。具体的に、利用状況や今後の展望について質問し、今後は選択肢を広げ、利便性向上に努めるべきだと指摘された。
また、「空き家対策」や「体育施設の整備」、「民生委員・児童委員の活動」なども議題に上がった。市長は特に「地域の協力を得ながら進めることの重要性」を強調し、「市内の様々な声に耳を傾けながら、これからも市民と共に改善を進めていきたい。」と表明した。