令和5年6月22日、塩尻市議会の定例会が開催された。
議題は教育委員会の委員任命や財産の無償譲渡など多岐にわたる。議案第1号の教育委員会委員の任命に関しては、教育長の赤羽高志氏が、八島思保氏を適任者として同意することを報告し、全員一致で原案通りの決定が下された。
財産の無償譲渡に関しては、地元吉田地区への無償譲渡が認められ、実勢価格の推測についての質疑応答も行われた。総務産業常任委員長の報告によれば、評価は未確定ながら近隣地域の地価公示価格は1平方メートル当たり約5万5,300円との見解が示された。議案第6号として塩尻西小学校の長寿命化改良工事につき報告がされ、全ての便器を洋式にせず一部和式とすることも了承された。
さらに、会計補正予算に関する議案第4号、第5号、第7号についても一括で採決が行われ、全員一致で原案通り可決される運びとなった。これは市の財政運営において重要なステップとなると想定される。
市長の百瀬敬氏は閉会の挨拶において、物価高騰対策の推進をスピード感を持って行うと語り、市民の意見を反映した施策の実施を約束した。また、今後の第六次塩尻市総合計画の策定や市民参加のタウンミーティングの開催などの方針も示された。議会は市の将来に向けた重要な議論を終え、次回の定例会に向けた準備を進めることとなった。