令和3年5月11日、塩尻市役所にて令和3年塩尻市議会5月臨時会が開催された。
本臨時会では複数の議案が提案され、議会の運営について重要な決定がなされている。特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する予算の補正が大きな議題の一つとなった。
議長の丸山寿子氏は開会にあたり、出席議員数が定足数を超えていることを報告し、会議の開始を宣言した。続いて、日程第1の会議録署名議員の指名が行われ、永田公由氏、樋口千代子氏、赤羽誠治氏が選ばれた。
会期が2日間に決定され、急増するワクチン接種に対応するための予算が提案されたことは、特に多くの議員から関心を集めた。市長の小口利幸氏は、新型コロナウイルス対策としてのワクチン接種について強調し、予約による接種の実施状況や新しい接種券の発送計画に触れた。
「5月22日からの集団接種を開始し、その後医療機関での個別接種に移行予定です」と小口市長は述べ、接種体制の構築と地域の協力を求めた。議会内でもこの計画に対する多くの質問があり、特に接種後の副反応への対応について詳細に意見が交わされた。
また、他の議案として、塩尻市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の改正が協議された。この改正は床尾地区に関連するもので、会議では地域住民からの支持や意見の形成についても言及があった。委員からは「都市の調整区域での事例として、今後も地域の意見を反映していくことの重要性」を指摘された。
最後に、丸山前議長の辞職とその後の新議長選挙のプロセスが進行し、牧野直樹氏が新議長に選出された。牧野氏は議長就任にあたり、市民の信頼に応える議会運営に努める意向を表明し、今後の議会改革についても触れた。自由な議論を通じて、市民の願いを反映する姿勢が求められる中、議会は新たなスタートを切ったことが強調された。