令和元年12月定例会が11月26日、塩尻市役所議場で開かれた。
議事は7つのアジェンダに基づき進行された。
日程の初めに、議長の丸山寿子氏は、台風19号による被害を悼み、黙祷を捧げるよう呼び掛けた。これによって全員が犠牲者への追悼の気持ちを新たにした。
その後、会議録署名議員の指名が行われ、古畑秀夫氏、中村努氏、柴田博氏が選ばれた。続いて、事務局からの報告では、前回定例会での国の責任による35人学級推進や教育予算の増額を求める意見書が関係機関に提出されたと述べられた。
会期は11月26日から12月18日までの23日間と決定され、議会運営委員長の横沢英一氏は、数多くの議案が審議対象であることを報告した。今回の議会では、条例案件10件、事件案件3件、予算案件3件、報告案件9件が扱われる予定である。
市長の小口利幸氏は、提案理由の説明において、台風19号による甚大な被害について言及した。県内では死者が5名、全半壊した住宅が3087棟、一部損壊が3422棟に達する等の悲惨な状況が続いていると報告された。小口市長は、被災地への支援活動として、長野市へのマットやカセットコンロの提供や、須坂市へのボランティア派遣などを行ったことを強調した。
さらに、CFSウイルス防疫対策として県内の養豚場でワクチン接種が進められていることへの取り組みや、信州Fパワープロジェクトの進捗状況も説明された。また、新体育館建設事業が着実に進展していることも述べられた。市は工事費用の管理にしっかりと取り組んでおり、安全かつ無事に完了できるよう努力しているとのことである。
続いて、各議案の詳細な説明が副市長の米窪健一朗氏から提案され、条例改正や新体育館建設に関わる議案などが紹介された。特に、塩尻市の教育施策における児童の情操教育や支援体制の強化が重要視されていることに触れられた。議会運営についても新たに副議長の西條富雄氏が選出され、挨拶を行った。彼は職務を全うするとの決意を表明した。
議会は今後、提案された各議案に対する質疑を行うほか、継続して市民の生活向上のための施策が検討されることになると期待される。