令和4年6月定例会での質問では、包括的性教育、医療体制、ひとり親家庭の支援、そして高ボッチ高原の観光振興など、多岐にわたる重要なテーマが議論された。
まず、包括的性教育に関して、塩尻市では発達段階に応じた命の安全教育が実施されている。市内の小中学校では、性教育が保健体育の授業を通じて行われ、年齢に応じた知識の習得を目指している。教育長は、教職員の研修も重要であり、特徴的な情報を提供することで子どもたちの理解を深める取組をジプシーとした。これに対し、多様性を認める性教育が必要されていると強調された。
次に、県立高校の再編問題において、副市長は急激な少子化を背景に再編の必要性を指摘した。塩尻市内に位置する高校が統合の対象に含まれており、地域住民の意見聴取が行われるとのこと。教育長は、地域の声を最大限に反映しながら協議を進めていくと述べた。
ひとり親家庭の支援については、貧困率が高まる中、児童扶養手当などが支給されており、年収の現状や就学扶助の申請数の推移が報告された。部長は、生活支援策の強化を図る必要性を訴えた。また、具体的な支援状況を把握し、次世代交通システムでは公共交通の利便性を向上させることを目指している。全体として、暮らしやすい環境づくりを進めるため、様々な施策が模索されている。
高ボッチ高原の観光振興について、観光客増加の傾向が示され、地域経済の活性化につながると見込まれている。観光局は新たなキャンプサイトの整備や、管理棟での地元商品の販売を進めており、市内の文化を広める手段も探っている。市道高ボッチ線の復旧プロジェクトも進行中であり、再開発に伴う改善が期待されている。
最後に、ウイングロードビルの地域経済と文化財の保存について取り上げられた。利用率の向上を図るため、運営方法の見直しが必要であるとされており、未来志向のまちづくりに寄与する新たな試みが求められている。全体を通して、市民の声を反映しながら、効果的な施策の実施が期待されている。