令和元年塩尻市議会9月定例会が、9月2日に開催された。
議会運営に関する重要な議題が取り上げられ、会期は9月2日から9月27日までの26日間に決定された。議案としては、決算案件が9件、条例案件が12件、人事案件が1件、事件案件が6件、報告案件が13件の合計47件が提案される。
特に議案第1号から第9号の決算認定は注目され、塩尻市一般会計決算では、歳入総額が275億1,808万円、歳出は267億5,819万円となり、実質収支は5億6,644万円の黒字を記録した。市長の小口利幸氏は、歳入が前年より2.1%増、歳出も1.0%増なし、その結果としての黒字を強調。
また、塩尻市国民健康保険事業特別会計は、歳入が69億5,821万円、歳出が69億2,710万円で、収支差は3,110万円の黒字となったことが報告された。さらに、介護保険事業特別会計の歳入は53億6,714万円、歳出は52億7,807万円となり、黒字は8,906万8,453円であった。公務員法に基づく関連条例の改正も重要なポイントとして挙げられた。
表彰状の伝達では、同市議会の柴田博議員が、在職20年以上で全国市議会議長会より特別表彰を受けた。また、古畑秀夫議員も、副議長在職表彰を達成し、議会全体として大きな成果を誇った。
市内の農作物についても社長の小口氏が言及し、レタス類の不調や果樹の着果不良を報告。これに対する対策として、農業支援を強化する意向が示された。
議会は今後、各議案に対する質疑と討論を行う予定で、市民生活に直結する重要事項の審議が期待されている。市は財政健全化に向け、持続可能な施策展開を目指して取り組みを進める意向を示した。