令和2年12月8日、塩尻市議会では、重要なアジェンダが取り上げられた。中でも、新型コロナウイルスワクチン接種とその実施体制が焦点となった。
市長は、政府が契約したワクチンの供給を受け、市町村として接種が円滑に行える体制を整える必要性を強調した。また、接種対象者にマイナンバーカードを利用する可能性についても言及した。市民のワクチンに対する期待も高まっている中、小口市長は、地域医療の確保とワクチン接種の重要性を強調した。
次に、行政デジタル化に関する議論が続いた。特に、庁内業務の電子化や市民サービスの向上について具体的な計画が示された。市民にとっては、ATM感覚で証明書が取得できる仕組みが求められている。実現に向け、市は全庁的に取り組む姿勢を示す。
さらに、地域交通網の形成計画についても、課題が明らかにされた。高齢者や運転免許のない人々の移動手段を確保する重要性が強調され、地域振興バスの利便性向上や新たな公共交通の導入が議論された。
高齢者福祉については、金銭管理や交通手段確保が重要な課題として取り上げられた。市はタクシー助成制度などを通じて高齢者の生活を支援する方針であり、今後も改善に向けた取り組みを続けることを確認した。
最後に、チロルの森の閉園関連の話題では、運営主体が変わる中での補償問題や市の関与についての懸念が示された。副市長は、運営の見通しについて言及し、冬期間は閉園となるが、将来的には再利用を目指す意向を示した。