令和4年3月22日、塩尻市議会は第4号定例会を開催し、議案が審議された。本会議では、令和3年度塩尻市一般会計補正予算(第15号)をはじめ、様々な条例の改正案が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、令和4年度一般会計予算に関する議案である。中村努氏は、子育て支援やデジタル化に予算が割かれている点を評価した。それによれば、総額は364億6,552万7,000円に達し、歳出には職員給与費が含まれる。
また、議案第1号の消防団員の処遇改善に関する条例改正も重要な議題とされ、消防団員数の増員や報酬の見直しが求められている。中野重則氏は、現在楢川分団には経験者が7名在籍しているとし、災害対応に向けたさらなる人員確保が必要であるとの認識を示した。
一方、消費税のインボイス制度導入に関する請願では、実施延期を求める意見が述べられ、特にシルバー人材センターの会員に与える影響が懸念されている。議員の小澤彰一氏は、この制度が導入されることで様々な業種の零細企業に負担がかかると指摘した。
この請願に対して、柴田博氏は反対意見を述べ、税制の公平性を保つための施策としてインボイス制度導入は不可欠であると強調した。その結果、請願は不採択となり、ミャンマーにおける軍事クーデターを非難し民主的な政治体制の早期回復を求める請願は採択された。
このようにして、市議会は予算案の審議を通して市民の生活に直結する様々な議題に対し、慎重な意見交換を行い、最終的には各議案は原案通り可決された。市首長である小口利幸市長は、市議会の審議に感謝の意を示し、今後の施策に反映させることを約束した。以降の施策の具体化が期待される。