塩尻市議会では、令和元年の定例会が開催された。中でも重要なテーマとして、骨髄バンクのドナー休業補償制度や、ワクチン接種への助成が議題に上がった。市長はこの制度がドナーを支援すると強調した。加えて、ドナー登録が増加する中で、助成の実施が地域の医療に貢献することを目指している。ただし、具体的な実施時期については、制度の構築が進められ、早期実施が目標とされた。また、ワクチン再接種の助成についても、対象が二十歳未満であることから、市は今後の関連施策を検討するとしている。
一方、ごみ収集に関するカレンダーの変更が市民から不評を買っている。数々の意見が寄せられ、職員は「市民が利用しやすいカレンダーへの改良を検討中」と説明した。特に高齢者や子供への配慮が求められており、従来の形式に戻す意見も多い。
さらに、塩尻市の投票率の低下問題も取り上げられた。投票所の設置や情報発信の強化が求められ、選挙管理委員会は、特に期日前投票所の増設について検討を進めていくとした。
道路行政に関しては、広丘周辺の道路整備計画が話題に上がった。特に国道19号の九里巾交差点改良計画や県道原洗馬停車場線の整備状況について詳細が説明され、交通安全対策が求められている。そのほか、災害への備えとして、災害から生じる廃棄物の処理や見舞金支給基準についても議論された。
市は今後も地域貢献につながる施策を推進しながら、多くの市民の声を反映させる方針を示している。議会は、市民が安心して生活できる環境を整えるため、引き続き積極的に取り組むことが求められている。