令和3年12月6日に開催された塩尻市議会定例会では、代表質問が行われた。議員たちが新型コロナウイルス感染症対策や医療費助成、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、公共施設への防犯カメラ設置などについて言及した。
新型コロナウイルス感染症対策において、平間正治議員はオミクロン株の登場に懸念を示し、ワクチン接種の重要性を訴えた。市長は、接種体制を強化しており、全ての市民が接種を受けられるよう努力していると述べた。
医療費助成についても議論があり、小・中学生の医療費無料化の対象を高校生まで拡大する方針が示された。市の健康福祉事業部長は、対象者数が1850人で、総額2553万円の医療費助成を見込んでいると説明した。
また、公共施設への防犯カメラ設置について、総務部長は239台のカメラが設置されており、今後も設置拡充を進める方針を示した。議員は、地域住民の声を聞きながら、適切な配置を行う必要性を強調した。
思い出されるのは、以前発生した塩尻町での殺人事件に関連して、地域の防犯対策の強化が急務であることだ。市長は、警察との連携を図り、犯罪発生状況の情報提供を求めていくと明言した。同時に、防犯カメラ等の設置による犯罪抑止効果が期待されている。
さらに、介護支援の充実や、デジタルトランスフォーメーションの推進も重要なアジェンダとしてあがった。市は、地域住民が安心して生活できる環境を整えるためにも、引き続き、施設整備や地域活動を活性化し、人材の育成を進める考えである。