令和5年6月14日、塩尻市議会で行われた一般質問では、健康づくりや子育て支援など多様なテーマが扱われた。
小松勝子氏(公明党)は、感染症予防対策としてのおたふく風邪ワクチンと帯状疱疹ワクチンの予防接種について質問をした。近年の新型コロナウイルス感染症の影響で、日本のワクチン接種率が低くなっていることを指摘し、厚生労働省の動向を問うた。これに対し、降幡美保健康福祉事業部長は、現在各種ワクチンの定期接種化が検討中であることを述べた。
また、がん治療と就労の両立についての質問も行われ、アピアランスケアの助成について言及した。降幡部長は、がん患者の生活の質を向上させるため、支援事業を模索していると答えた。
さらに、子育て支援に関する質疑では、保育環境の整備が重要であるとの認識が示された。県内での不適切な保育が問題視され、保育士の待遇改善が求められる中、百瀬敬市長は、保育士の業務負担軽減のためにできる限りの施策を推進していく方針を示した。
上條元康氏(市民派連合)は、地域運営及び自治会の負担軽減についての具体的努力を求めた。地域支援コーディネーターの活動状況に触れ、地域の課題に対処するためには行政の役割が重要であるとの認識を示した。
樋口千代子氏(政進会)は、少子化対策と子育て支援をテーマに質問。育児休暇の利用状況や子育て環境の整備について議論が交わされた。市長は、出産・子育てと仕事の両立ができる社会づくりに向けて柔軟で効果的な施策の検討を重ねる方針であると強調した。
本議会では、市民からの声を受けた重要なテーマが多く取り上げられた。今後も市が行う施策に対する注視が求められる。