令和4年10月11日、塩尻市役所議場で塩尻市議会10月臨時会が招集された。
今回の会議では、新しく当選した市議会議員の紹介と、百瀬敬市長の就任挨拶が行われた。
市議会議員補欠選挙で当選した山崎油美子氏、上條元康氏、石井勉氏がそれぞれ自己紹介を行い、地域発展への意気込みを示した。
百瀬敬市長は今回の「市民の期待に応える」市長としての使命感を強調。特に、地域の構造的課題である人口減少や少子高齢化への取り組みに強い決意を示した。さらに、今後4年間に推進する政策の構想を紹介し、200項目の施策を計画していることを明らかにした。
その中でも「子育て支援政策」と「福祉政策」が重視されており、感染症や物価高騰から地域経済を復旧させるための施策にも言及した。具体的には、低所得世帯への支援策や、ワクチン接種体制の強化が含まれている。今後、具体的な取り組みとして民間の協力を促し、地域のダイナミズムを向上させる考えも示された。
会期は本日1日と設定され、議案は合計4件。塩尻市都市公園の指定管理者の指定に関する議案や、今泉南テクノヒルズの財産処分に関するもの。また、市道路線の廃止や新しい路線の認定についての議案があり、市政に直結する重要な案件が審議された。
市長の挨拶の中では、現代社会における人間関係の希薄化を懸念し、地域のつながりの重要性が強調された。「ともに支えあえる心豊かな地域」を実現するための努力が必要であり、市民の協力が不可欠であるとの考えを示した。議会は順調に各議案を可決し、会議は無事に終了した。
総じて、塩尻市議会10月臨時会では新たな市政へのスタートが期された。
市長の施策に対する熱意が感じられ、地域の発展に向けた力強い姿勢が印象に残る会議となった。