令和4年3月塩尻市議会定例会が開催された。会議では30以上の議案が取り上げられ、特に令和4年度予算案が注目を集めた。
議長の牧野直樹氏は会議を宣言し、出席議員は17名であることを確認。新型コロナウイルス感染拡大対策として、演台やマイクの消毒を行う旨を伝えた。
市長の小口利幸氏は、定例会における令和4年度予算案について説明。この中で新型コロナウイルス感染症への対応や地域経済の活性化に向けた施策を強調した。特に、プレミアム付商品券の発行を通じ、市内事業者の利用促進を実現し、地域経済における支援を図った。
令和4年度一般会計予算は、312億円に設定され、前年度対比で13億円の増加。市税や地方交付税の増加が寄与し、財政基盤の強化につながると述べた。
市内企業への支援策として、コロナ禍の影響を受けた事業者へ「緊急支援金」の提供を開始したことも報告された。これは中小事業者を対象とし、迅速な審査と支払いを行う予定である。さらに、ワクチン接種の推進と感染拡大防止策に全力を尽くす意向を示した。
また、議案番号1から12までの条例改正に加え、議案番号19で令和4年度一般会計予算が提案された。特に国民健康保険税や福祉医療費給付金の改正が話題となり、これにより子育て世代への支援が強化されることが期待されている。
議会運営委員長の古畑秀夫氏も発言し、会期が最大27日間と決定したことを説明。これにより、議案審査が効率よく進められるとの見解を示した。議会では今後も新型コロナウイルス感染症対策を継続し、市民の安全を守る方針を維持する旨が確認された。
最後に、市長はコロナ禍による地域課題の解決へ向け、全ての市民や議会との連携を強化する必要性を強調し、会議が散会となった。