令和4年6月22日、塩尻市議会は定例会を開催し、様々な議案の審議が行われた。
議案の中には、塩尻西部中学校の長寿命化改良工事請負契約や一般会計補正予算が含まれており、重要な内容として質疑が繰り広げられた。
特に、議案第15号の塩尻西部中学校長寿命化改良工事請負契約について、副市長の米窪健一朗氏が説明を行い、「安全かつ効果的な維持管理が求められる」と強調した。契約は1億8,095万円で落札され、便器の洋式化などの改修が計画されている。
さらに、議案第16号では一般会計補正予算が審議され、歳入歳出ともに6億5,244万8,000円を増額し、予算総額320億7,261万9,000円となる見込みである。これに関連して、生活困窮世帯への給付金やプレミアム付商品券事業の増額が盛り込まれていることが質疑され、議会全体で意義深いと受け止められた。
また、義務教育費国庫負担制度に関する請願が採択され、教育長の赤羽高志氏は「教育の機会均等を維持するため、国の支援が不可欠」と述べ、意見書を提案したことに対して議員から賛同の声が上がった。義務教育の安定した運営に向け、国庫負担率を元に戻す必要性についても議論が続いている。
定例会の最後には市長の小口利幸氏が、 来るべき新型コロナウイルス対応と物価高騰対策について言及し、「市民の理解と協力が必要である」と述べ、地域の未来に向けた決意を示した。全体として、議会は多くの有意義な意見交換を行い、今後の政策形成へ向けての基礎を築いた会議となった。