令和2年9月1日、塩尻市役所の議場で第1号の塩尻市議会9月定例会が開会された。
出席議員は17名であり、定足数を超えていることが確認された。本会議では、省エネ活動の一環としてクールビズが推進される中、基本議題に入っていった。
まず、議長の丸山寿子氏は、皆の協力を求めた。出席した高砂礼次代表監査委員が自身の任命に関する挨拶の後、監査委員の役割に関して説明した。高砂氏は、行財政の透明性を確保するとともに、市民との信頼関係を着実に築く必要性を強調した。
本定例会の会期は、9月1日から9月24日までの24日間となることが決定された。議会運営委員長の横沢英一氏が、議案は計37件であることを報告した。これには、決算関連の議案が9件、条例改正案件が3件、予算案件が4件含まれていた。
小口利幸市長による提案理由の総括説明も行われ、新型コロナウイルスの影響について述べられた。市長は、感染拡大防止と経済活動の両立を目指し、市民生活支援の取り組みを強化していることを説明した。特に、特別定額給付金制度においては、市民の99.8%に当たる66,793人に対して10万円の給付がなされたとのことだ。
また、新たに設置される市民生活支援窓口の機能強化についても言及され、今後の支援に向けた基盤が整うことを市長は期待した。さらに、「しおじり元気応援券」の発行や、宿泊業支援策についても説明され、地域経済の活性化に向けた努力が強調された。
そのほかの方針として、地域活動を促進するための実施計画、地域資源を生かした交流事業の推進、子育て環境の整備に関する施策も説明され、具体的な進捗状況が示された。特に、教育環境の整備と新たなICT導入による効率化についても長期的な視点から進められる方針が確認された。