令和2年第7回佐久穂町議会定例会が開催された。
この会議では、承認第12号から承認第16号、議案第69号から議案第73号及び発議第9号の審議が行われた。特に、総務文教常任委員会による承認案、条例改正案に対し、全員賛成で可決された。総務文教常任委員長である石井正行議員が「町の今後を見据えた適切な対応が求められる」と述べた。
また、議案第69号の中では、選挙運動の公費負担に関する条例が提案され、質疑の中で「選挙の透明性を高める目的がある」と説明された。この議案も全員賛成で可決された。
いっぽう、発議第9号に対する反対意見が高見澤研二議員から提示された。「改正の必要性はなく、現行制度で十分対応可能」との発言があったが、最終的には賛成多数により承認された。
日程第3においては、経済福祉常任委員長による承認第16号から承認第19号までの報告が行われ、特に令和2年度佐久穂町一般会計補正予算(補正第7号)の案が注目された。この補正予算は、ほぼ全ての委員から賛成を得て可決された。倉澤陽一経済福祉常任委員長は、「財政の健全性を保つため、新型コロナウイルスの影響を受けた予算編成が重要」と強調した。
さらに、議案第74号の補正予算が提出され、討論が行われた。意見の中には、資料の整理や電子化の促進が必要だとの指摘もあった。また、委員問答の結果、住民税務課の事業予算は過不足なく、台風等の影響を考慮して策定されたと報告があった。
最後に、議長からは「特別な一年であったが、議員各位の協力に感謝する」との締めの挨拶があり、定例会は閉会した。町長の佐々木勝氏は、「生活様式が変わる中で、地域が元気を取り戻すことを期待したい」と述べた。