令和6年第4回佐久穂町議会定例会において、児童の視力低下や町の農地や森林の現状を巡る質疑が行われた。
佐々木信幸議員は、まず児童・生徒の視力低下問題について質問を投げかけた。学校保健統計調査によると、佐久穂町の小・中学生の視力1.0未満の割合は高く、特に中学生で54.8%にも達していることが懸念されている。背景には、デジタルデバイスの使用増加と外遊びの減少があるとの指摘もあり、教育長は国のガイドラインに基づき、児童への視力指導を継続する方針を示した。
次に、佐々木議員はこどもセンターの運営について言及した。新しい委託業者が入ったことにより、施設の雰囲気が明るくなったことを評価しつつ、避難訓練や安全確保についての対応を求めた。新受託者は、危機管理マニュアルの作成を急ぎ、業務を進めていると報告され、避難訓練も実施されたことが述べられた。町の教育長は引き続き、事故のない安全な環境作りに向けて尽力する意向を示した。
また竹内達朗議員は、防災教育と地域力の強化について質問した。町の災害対応におけるボランティア受け入れ体制や、空き家の有効活用についても触れ、特に高齢者支援が期待される点で言及し、町長は解決策を慎重に検討する必要があるとの見解を示した。
農業に関しては、町の農業人口や資源の減少を指摘。農業の担い手が減少しており、持続可能な農業を目指すための施策についても評価が求められた。向上しているキャリア教育や地域の特性を活かした活動の評価がされる一方で、若干の人手不足も懸念されている。
さらに、学校応援団や地域パトロールの活動についても触れ、継続的なボランティアで地域コミュニティを強める意義が強調された。最後に、町史の発行についての要望があり、関係者との連携が求められた。
このように、議会では地域の子どもたちや高齢者、地域の特性を考慮した様々な課題が議論され、今後の町の施策に期待が寄せられる。