令和6年3月21日、佐久穂町議会は第2回定例会を開催した。注目を集めたのは、発議第1号の議員定数についての議論であった。
発議第1号は議員定数を14名から12名に削減する内容で、これに関する議論が行われた。反対意見では、高見澤研二議員が「議員数を減らすことは町民の声を適切に反映できなくなる恐れがある」と強調した。
賛成派の小宮山雅則議員は「過去の調査でも、住民からの声が定数削減を望んでいる」と述べ、さらなる議会の効率化を求めた。他の議員も賛同し、議論は二分された。
その後、各議案の審議に移り、総務文教常任委員長が報告した議案に対して質疑が行われ、ほぼ全てが原案通り可決された。
その中でも特に、佐久穂町犯罪被害者等支援条例の制定に関しては、全員賛成で可決。町長佐々木勝氏は「支援を必要とする人々に寄り添う制度が必要だ」と述べ、意義を強調した。
また、議案第20号の令和5年度佐久穂町一般会計補正予算に関しても全員賛成となり、議会運営の透明性向上に向けた努力が窺えた。議会改革を進める中でも、住民の意見を多様に反映させることが重要であるとの認識が各議員に共有されている様子が見られた。
議会はこの日の活動を通じて、住民の声に耳を傾け、今後のまちづくりへ向けた道筋を模索している。議員定数に関する議論もその一環であり、今後さらなる改正が期待される。