令和6年3月13日、佐久穂町議会において、人口減少や地域の活性化に向けた一般質問が行われた。議員たちが持続可能なまちづくりに必要な施策を提案し合う中、須田芳明議員の質問が注目された。須田議員は、町の総合計画に基づくまちづくりの基本戦略について問いただし、町の魅力を高めるための具体的な施策を求めた。
佐久穂町長の佐々木勝氏は、「当町には多様なコミュニティが培った信頼とつながりがある」とし、その資源を活かしたまちづくりを進める意向を示した。特に、地域コミュニティの支え合いの力を重視し、安心、安全、快適なまちづくりを進めることが必要と訴えた。
さらに、「にぎやかな過疎」と題する地域課題の解決策を提案し、人口減少に伴う生活環境対策についても言及した。地域事業者の協力を得た道水路の維持管理や、新たな生活環境整備策が求められるとの考えを示し、住民とともに考える重要性を強調した。
議会では、最近の自然災害やコロナ禍の影響を受け、特に女性や子どもに配慮した社会保障施策の重要性が改めて確認された。高見澤利博議員は、子どもや教員、訪問職員の精神的ケアの充実を求め、場合によっては専門家によるサポート体制の強化を提案した。さらに、災害時におけるペットへの配慮とそのための備蓄の必要性も訴えられ、「家族の一員であるペットを守るための環境整備が必要」と指摘した。
また、竹内達朗議員は、非正規雇用の現状とその働き方について問題提起し、雇用条件の改善が求められる中、スタッフの勤続年数の延長やスキル向上のための取り組みが重要であると訴えた。
最後に、佐久穂町では、地域住民の期待に応えるため、様々な施策が盛り込まれた。また、今後の対策として、住民の理解と合意形成を図ることが強調され、持続可能な社会の実現に向けた具体的な取り組みの推進が期待される。