令和元年の佐久穂町議会において、消防団の重要性が再度浮き彫りになった。特に昨年の火災や自然災害の増加に伴い、消防団員の人数確保が喫緊の課題であることが確認され、井出正臣議員は具体的な対策を求めた。彼は、消防団員数の維持のためには今後、ポンプ操法大会の見直しが必要だと主張し、日々の活動への過度な負担を減らすことが重要であると強調した。
佐々木勝町長は、消防団が地域にとって欠かせない存在であり、今後も自助、共助の理念に基づいて消防活動を促進していく考えを示した。また、消防団の有用性を確保するためにも、今後ポンプ操法に関する見直しを実施する可能性があると述べた。
井出議員は、道の駅整備についても質問し、新たな施設整備には地域の住民が主体とならなくてはならないと訴えた。彼は、観光や地域振興を考える上で、まずは誰のための道の駅なのか、透明性とコミュニティの意見を反映させる必要性を訴えた。佐々木町長は必要だとの見解を示しつつも、慎重に計画を進めるべきとのスタンスを取った。
最後に、老後の生活支援に関する議論が展開された。特に高齢者支援を考慮し、地域内において安心して暮らせる環境を多角的に整備することの重要性が浮き彫りになった。出浦修身議員は、高齢者を対象にしたグループホームの増設を求め、町としての早急な対応を促した。町長は課題を認識しつつも、現実的な運営には人材の確保が鍵であると指摘し、今後も地方における福祉の充実に努力する意向を表明した。
全体として、消防団の重要性や地域密着型サービスの意義が強調され、今後の地域振興に必要な施策が検討されることに期待が寄せられている。