令和2年第3回佐久穂町議会定例会が、令和2年6月4日に開催され、重要な議題が取り上げられた。
まず、開会にあたり、町長の佐々木勝氏は、急逝した岡部勝一議員への追悼の意を表した。その後、議会の運営について、議会運営委員会の佐々木正雄委員長から会期の決定に関する報告が行われた。今回の定例会では、14日間の会期が設定され、合計26件の議案が上程される予定である。
特に注目すべきは、農業委員会委員の任命についての議案である。井出正臣議員は、この任命に対して反対の意思を示し、農業委員会の重要性を改めて訴えた。農業委員会は農地の利用最適化や無秩序な農地転用の抑止役であり、その人選には地域の声が反映されるべきであると強調した。
次に、病院事業会計の決算認定についても議論が拡大した。佐々木勝町長は令和元年度の病院事業会計決算が当年度の純損失を記録したことを報告し、慢性的な経営難が続く中で、地域住民の信頼を得る病院経営が求められていると述べた。
また、新型コロナウイルス感染症に関連する報告も行われ、佐久地域では感染者が確認されていないが、感染症拡大を防ぐための施策が進められていることが説明された。具体的には、検査センターの設置や緊急経済対策が講じられ、住民へ支援が行われている。
加えて、新庁舎の状況についても言及された。新型コロナの影響を受けながらも、新庁舎の竣工が近づいており、7月27日から業務を開始する予定であることが確認された。
議会では、請願や陳情の扱いや、議会改革特別委員会の正副委員長選任についても進行した。議会運営を効率化するための改革が必要であり、今後の課題として議会メンバーの活動が重要視されている。
散会前には、各議案に対する詳しい説明が行われ、採決が実施された。これにより、本会議での重要な議題に対する議員の意見が十全に反映される形となることが望まれている。