令和元年12月5日、佐久穂町役場で令和元年第7回佐久穂町議会定例会が開かれた。
開会に当たり議長は、出席議員が13名であり定足数を満たしていることを確認した。この会議では、台風19号による甚大な災害の影響とその復旧について、重要な議題が取り上げられた。
佐々木 勝町長は、台風19号による被害について深い懸念を示し、「家屋の全壊や半壊、床上・床下浸水など甚大な被害が発生した」と語った。被害の詳細として、全壊が12棟、大規模半壊が10棟、無事だったが一部損壊という報告があった。
また、町長は、「復旧には39億8,500万円を計上している」と述べ、行政としての復旧への取り組みを強調した。会期の決定についても、一般会計補正予算が上程され、その審査を行うことが議決されている。
さらに、議会運営委員会の報告が行われ、今議会に提出される案件は26件であり、この中には承認案、条例案、補正予算案が含まれていることが伝えられた。議案第66号から第88号までの上程も行われ、詳細は各課長から補足説明がなされる見通しである。
健康福祉課からは、敬老訪問を通じた高齢者への支援状況が報告された。佐久穂町でこの制度によって敬老扱いを受けるのは130名、最高齢者は107歳であるとされ、地域のコミュニティでの高齢者支援が重要なテーマであると強調された。
産業振興課ではプルーンのブランド化に向けた取り組みが報告され、東京でのイベントを通じて、多くの反響を得たことが述べられた。シーズンの特産品を通じて地域の活性化を図る姿勢が伺えた。町長は、「地域おこし協力隊員による移住相談など、交流人口の拡大を目指している」と具体例を挙げながら地域振興に対する意欲を示した。
本定例会では激しい自然災害からの復旧が大きなテーマになる中、町の成長や地域振興に向け、今後も多様な施策が求められることになるだろう。議会はその実現に向け、活発な議論と慎重な審議を進めていくことが期待される。