令和2年第5回佐久穂町議会定例会が、9月9日に開催された。主な議題は、町の総合方針、地域公共交通、若者の定住対策などである。
最初に、倉澤治貴議員が町の総合方針について質問した。コミュニティ創生戦略の効果が問われ、その見直しの必要性が強調された。佐々木勝町長は、「町の計画は今後も継続していく」と述べ、特に新型コロナウイルスへの対策を盛り込む考えを示した。また、前町長の提唱した戦略を継承しつつ、時代に即した手法を取り入れる重要性を語った。
次に、須田良子議員が地域公共交通の改善を提起した。現在の「げんでる号」を利用する際の不便さや町外へのアクセス問題が指摘された。町長は、連携した交通網の構築と、タクシーの運行改善に向けた支援を考えていると述べた。特に、佐久市との連携強化が必要であるとし、今後の調査や対策を進める意向を示した。
また、若者の定住対策についても議論が展開された。須田議員は、奨学金返済のサポート制度が必要であることを訴えた。教育長は、具体的な制度については検討中であるとの意向を示した。さらに、介護職や保育士の待遇改善についても言及され、町独自の支援策を考慮する必要があるとされた。
最後に、新庁舎についての質問が上がった。高見澤春野議員は、庁舎の利用しやすさや職員の対応について提案した。町長は、役場が住民サービスを提供する場所であり、職員は親切丁寧に接するように促されていることを強調した。また、駐車場不足の問題と周辺環境への配慮が必要であるとの見解が示された。
町長は、地域の皆様との連携や外部からの協力を得る重要性を強調し、新庁舎の運営において市民に寄り添った対応を続ける意向を表明した。また、駐車場の整備などにも取り組む姿勢を見せた。