令和2年3月11日に行われた佐久穂町議会では、複数の重要な議題が討議された。特に、島崎規子議員による共同草刈りの機械化推進に関する提案と、火災時の早期消火に関する環境整備が注目を集めた。
島崎議員は、共同草刈り作業が高齢化の進行や耕作放棄地の増加により年々重労働になっている現状を述べ、道水路普請の機械化について提言した。特に、地域コミュニティが維持されるためには、効率的な作業体制が必要であると強調した。これに対し、佐々木勝町長は、現状の負担が増加していることを認識しており、草刈り作業委託に向けて予算確保の検討を行う意向を示した。
また、火災時に早期消火ができる環境整備についても話題に上った。島崎議員は、特に山間部における消火活動の課題を指摘し、防火水槽の未整備地区における消火活動の現状と、対応策について質問した。佐々木町長は、消防団が水利確保に努めており、今後の課題として住民に情報提供していく重要性を述べた。さらに、地域での消防体制を強化し、地域住民の協力を求める必要性も指摘した。
今回の議会では、特に台風19号の復旧・復興工事についても議論され、民間事業者による取り組みや、復旧への進捗状況について話し合われた。倉澤議員は、復旧状況情報の透明化を求め、住民説明会実施の必要性を強調した。町側は、ブログ更新や広報を通じて情報提供を行う意向を示した。
島崎議員は再度、地域振興や老朽化したインフラ整備の必要性について言及し、町章が地域の活性化に向けて取り組む姿勢を見せるよう求めた。出浦修身議員も、コミュニティ創生戦略が直面する課題を考慮し、特に地域ごとのニーズに合わせた施策の必要性を述べた。
今後の地域発展に向けた協力と、地域資源を活用した施策の重要性が議員らによって強調され、町のガバナンスに新たな視点を与える議会となった。