令和3年12月2日、佐久穂町議会の定例会が開催された。
議会は全14名の出席があり、定足数に達して開会した。議長は、今定例会でも議会のライブ中継を実施することを先に伝え、マスク着用の協力を呼びかけた。
さらに、今回は議会運営のICT推進の一環として、タブレット等の持込みを許可した。議会運営委員長である高橋康徳議員は、今回の定例会についての報告を行った。報告によれば、議案は条例案5件、補正予算案3件を含む計10件が提出されたという。
特に注目されるのは、議案第72号で過疎地域の持続的発展を支援するための固定資産税課税免除に関する条例の制定である。これは地域の産業振興を促す重要な施策であり、地域の活力を保つことが期待されると述べられた。
佐々木勝町長は、ワクチン接種の進捗状況に言及し、11月28日現在で2回目の接種を終えた人数が8,859人に達し、対象者の約9割が接種を完了したと説明した。また、3回目の接種に向けた準備も進んでいることを強調した。
また、町は「がんばろう佐久穂応援チケット」の販売を開始し、初日で1,365人が今チケットを購入したという。この施策は、地域経済の活性化を図ることを目的とし、町民からの高い関心が寄せられた。
さらには、最近の経済状況についても言及があり、原油価格の高騰が影響を及ぼしていると述べた。生活必需品の価格上昇は町民の生活に大きな影響を及ぼすため、今後の対応が求められる。
最後に、行政の動きとして、道の駅に関するサウンディング調査や、モンベル社との包括協定の締結について報告された。この中で、モンベル社との連携による地域振興策の期待が寄せられている。
今定例会を通じて、地域経済の立て直しや町民の生活支援に向けた取り組みが見えてきた。議会は引き続き、町民の声に耳を傾けながら、必要な施策を実施していく方針である。