令和5年第1回佐久穂町議会定例会が、3月16日に開催された。
この会議では、令和5年度の一般会計予算など計32件が審議され、全て原案通り可決された。特に注目を集めたのは、学校給食費の無償化から有償化への変更についての議論だ。高見澤春野議員は、この変更に強く反対し、「学校給食は教育の一環で、無償で行うべきだ」と主張した。春野議員は、無償化の流れが全国で進んでいる中で、佐久穂町が逆行していることを懸念し、予算案には納得できない部分があると述べた。
出浦修身議員は、一般会計予算はバランスが取れているとしつつも、給食費の問題については意見を分かつ議員が多くいることを示した。「教育支援全体を見たとき、この無償化の変更は必要だった」と指摘し、町の子育て環境を維持するための施策について理解を求めた。
また、道の駅の建設についても議論が交わされた。道の駅の計画は、地域経済の活性化を見越した大規模な投資である。議長からは、誕生から10年近く立つこの計画が停滞を防ぎ、地域を活性化するために重要であるとの見解が示された。
今回の定例会では、さらに新型コロナウイルス対策として、マスク着用が個人の判断に委ねられることを伝えた。町長の挨拶では、コロナとその影響に注意を促しつつ、日常生活への復帰を呼びかけた。
このように、今回の定例会は地方自治体の未来を見据え、様々な声が飛び交う重要な場となった。町民生活に直結する議題が多いことから、引き続き全議員の協力と理解が求められる。