令和元年6月12日、佐久穂町議会の定例会が開催された。主要な議題には、町の防災対策や環境美化、獣害対策、民有林の管理などが含まれる。
特に町の防災対策について、須田良子議員が4月に発生した林野火災を例に挙げ、火災対応の現状について質問した。町長の佐々木勝氏は、火災による被害は民家2棟と倉庫等7棟を全焼させ、山林32ヘクタールが延焼したことを報告し、自衛隊や消防団との連携の重要性を強調した。この火災では、役場への支援要請が適切に行われなかったことに触れ、今後の改善策を検討中であると述べた。
また、環境美化に関して、須田議員は公共施設の手入れの遅れを指摘した。町長は、職員の自主的な取り組みを踏まえつつ、専門業者に委託する方法も検討すると述べた。
獣害対策については、島崎規子議員が、農作物を荒らす鹿の問題を提起。町長は、鹿の捕獲数が減少傾向にあるとし、町としての対策を引き続き強化する意向を示した。特に公道からの鹿の侵入が問題視され、適切な防止策を検討する必要があるとした。
さらに、民有林の主伐後の造林状況には懸念が寄せられた。町長は、森林の健全な管理と再生に向けた施策を推進していくとのこと。
会議の最後には、骨髄バンクのドナー登録についても話題が挙がった。町長は、県が実施する啓発活動に積極的に協力しているが、助成制度の導入は未定であることを述べた。