令和４年第１０回佐久穂町議会定例会が１２月１６日に開かれ、重要な条例案や予算案が可決された。特に、個人情報保護に関する法律施行条例の制定が全会一致で承認された。
議案第69号、70号はそれぞれ佐久穂町個人情報の保護に関する法律施行条例及び公文書公開・個人情報保護審査会条例の制定に関連したもので、高見澤春野議員（総務文教常任委員長）がその意義を強調し、全議員の賛成を得て可決となった。
また、議案第86号として提出された令和４年度佐久穂町一般会計の補正予算（補正第８号）も全会一致で可決された。この補正予算により、中小企業や医療機関を支援する充実した施策が期待されている。特に新型コロナウイルスの影響を受けている業種に対して手厚い支援が盛り込まれており、本町の実情を考慮した内容になっているという。
請願第2号では消費税のインボイス制度の導入延期を求めるもので、竹内達朗議員がその必要性を述べた。新型コロナウイルスやウクライナ問題、物価の高騰など、経済の厳しい現状を踏まえ、制度の導入による事務負担が中小企業に与える影響を懸念する声が上がった。
補完的な対策として、安全・安心の医療・介護を実現するための人員増や処遇改善を求める請願が全会一致で採択された。これに応じて、町当局に改善策の実施を期待する意見が集まった。
最後に、議案第98号から第104号までの条例案も審議され、全会一致で可決されたことを受け、町長がこれらの施策が町民に提供されることを約束した。今後は、コミュニティとの連携強化が求められている。