令和6年6月5日、佐久穂町役場で第4回佐久穂町議会定例会が開催された。
この会議では、町長の佐々木勝氏が様々な重要事項を報告した。
特に、農政に関する報告が注目を集めている。
ロシアによるウクライナ侵攻や気候変動を考慮した食料・農業・農村基本法の改正が、先月29日に参議院で可決され、食料安全保障の強化に寄与することが期待されている。
佐々木町長は、食料自給率の低さを指摘し、富の分配や農業の持続可能性を強調した。
「農家の厳しい状況を改善することが急務である」と述べた。
加えて、役場庁舎への防犯カメラ設置でも進展があった。
これにより、町民が安心して役場に来庁できる環境が整えられることを町長は希望している。
また、物価高騰対策として実施された臨時チケットの使用率が96.8%に達したことも報告された。
「これは町民の生活支援に寄与した」と高く評価されている。
その他にも、定額減税により市民の経済的負担を軽減する方針が示され、特に物価の上昇に伴う対策が急務であることが認識されている。
さらに、国民健康保険税率の据え置きや、林道大上線の土砂崩落についての早期復旧も強調された。
報告第1号では、佐久穂町病院事業会計の決算について、監査委員の輿水博氏が意見を表明。
「令和5年度の病院の健全性は維持されているが、物価高騰は無視できない問題である」と述べた。
最後に、会期は6月19日までの15日間定められ、合計22件の議案が審議する予定となっている。
議題には、承認案や認定案、条例案の改正が含まれ、町の行政運営に重要な影響をもたらす。