令和元年9月11日に開催された、佐久穂町議会定例会において、議員たちは子育て支援や人口減少対策についての質疑が行われた。
まず、高見澤春野議員は、子育て支援に焦点を当てた質問を展開した。こどもセンター「さくほっこ」の運営状況に関する質問では、開所から1年半が経過し、運営が問題なく進んでいるか、見えてきた課題について問うた。高見澤議員は、乳幼児への対応や保護者からの要望についても詳しく尋ねた。これに対し、町長の佐々木勝氏は、こどもセンターが多くの利用を得て運営されていることを強調し、今後も利用者の意見を基に改善に努める考えを示した。
続いて、高見澤議員は、人口減少対策についても質問を行った。少子高齢化が進むなかで、佐久穂町の地元卒業生が町外に流出する現状について憂慮し、町としてどのような対策を講じているのかを問うた。町長は、教育環境や生育環境の整備を進め、地域への定住を促す施策を展開していることを説明した。また、保育料の無償化や不妊治療の助成策についても述べ、出生数の増加に向けた努力を強調した。
この議会では、議員間で有意義な意見交換が行われた。特に、子育て支援と人口減少対策における施策の重要性が再確認され、町としての取り組み強化の必要性が訴えられた。高見澤議員は、地域活性化に向けた施策の強化、特に住宅施策や商業活動の支援策を求めたのに対し、町長は既存の施策の実施と併せて、今後の方針に対する配慮も述べている。
また、須田良子議員は、高齢者の住みやすさ向上のための施策について質問し、地域住民の自助と共助の結びつきを強化する必要性を指摘した。佐々木勝町長は、町として人々が助け合いながら支え合う社会づくりを継続する意向を述べた。
さらに、倉澤陽一議員は、選挙管理に関する質疑を行った。投票時間の繰り上げや投票率向上施策について、管理委員会が今後どのように取り組むかを確認した。選挙管理委員会も、投票率向上のための施策を強化していく方針を示した。
この定例会では、住民からの意見や要望に基づく施策の実施が求められ、町全体で地域活動の活性化が期待されている。議員たちは、さまざまな問題に対して思いやりをもって取り組む姿勢を確認し合いながら、今後の町の発展に寄与する意見を交換した。