令和2年第5回佐久穂町議会定例会が9月3日に開会した。
本議会の詳細は、議会運営委員会での協議を経て、会期が今日から17日までの15日間に決定された。
出席議員は13名で、欠席者はゼロと報告された。
議事においては、佐々木勝町長が開会に際して挨拶を行った。特に防災訓練について留意し、8月30日に実施した訓練の詳細が報告された。この訓練では、土砂災害警戒情報が発表されたという想定のもと、町全体で避難訓練が行われた。
佐々木町長は「無事に訓練を完了できたことが、昨年の台風19号での行方不明者ゼロに貢献している」と強調し、避難行動要支援者の名簿作成を目的とした条例案を同定例会に上程していることに言及した。
続いて、議案の説明では、令和元年度決算の詳細が伝えられた。高見澤浩之会計管理者は「歳入・歳出ともに約132億円で、実質収支はおおむね黒字であった」と述べた。特に、特別交付税が2億9146万円増加したことが記録されている。
また、総合政策課からは、毎年恒例の敬老訪問事業が中止され、代わりに祝電や物品を郵送する方針が発表された。
さらに、新型コロナウイルスに関連した予算の補正も数件上程された。特に、新型コロナウイルス対策関連事業として、約4億5000万円の補正が求められた。新型コロナウイルスの感染状況も報告され、「現在レベル3での取り組みを実施している」とのこと。
コロナの影響を鑑みて、町の財政も影響を受けている。倉澤陽一経済福祉常任委員長は、「地方税源を確保するための意見書の提出が必要である」と指摘し、議会全体で賛成をする運びとなった。
次回の議事日程は9月8日であり、一般質問が予定されている。今後の確認が必要となる。