令和5年第7回佐久穂町議会定例会が、9月7日に開催された。
出席した議員は14名であり、定足数を満たしたことが確認された。議会運営委員長の高見澤春野氏は、今回の会期が16日間であることを報告した。これに対し、議長の石井正行氏は異議がないことを確認し、会期の決定がなされた。
今回の議会では、認定案10件、条例案1件、予算案6件、その他案1件、報告3件を含む計21件が審議された。佐々木勝町長は招集挨拶の中で、マイナンバーカードの普及状況や、混乱への対応を強調した。特に、マイナンバーカードの申請件数が8,661件に上り、長野県平均とほぼ同等であることを述べて、今後の対応を協議する意欲を示した。
財政報告では、470億円を超える予算の使用状況が議論された。実質公債費比率が11.8%と健全で、町民への影響を考慮しつつ、手堅い財政運営を続ける重要性が強調された。また、近年の物価高騰に伴い、町では農業振興のための施策も拡充する方針を打ち出した。
高見澤敏幸議員は、決算説明を行い、特に将来の財政見通しについて懸念を示した。他方で、町民からの補助金要望に応える形で、緊急支援金の支給が81%に達しているとの報告がなされた。これに関連し、町の対応の早さが町民から評価されていることが伝えられた。
高橋康徳議員は、特に若い世代への支援策について言及し、次世代育成の重要性を訴えた。佐久穂町では、今後も地域の活性化につながる施策に努めていく方針であることが確認された。
最後に、町長は、補正予算案などの具体的な施策を次回の議会に向けて準備するよう指示し、議会は散会した。