令和元年12月11日の佐久穂町議会にて、台風19号による被害とその復旧状況についての報告が行われた。
台風19号による豪雨で、佐久穂町内では136棟の家屋に被害が出た。特に中河川沿いの地域は甚大な被害を受け、多くの住民が避難を余儀なくされた。一般質問において、石井正行議員は災害発生後の対応の重要性を強調した。彼は、災害により亡くなった方はいなかったものの、インフラ被害が町に深刻な影響を及ぼしたと述べた。
さらに、佐々木勝町長は、復旧状況を詳細に説明し、災害補正予算を通じた財政面での支援計画についても言及した。特に、約39億8,000万円の復旧費用が見込まれ、特定財源の割合が約80%、一般財源が約20%であると報告した。
また、台風19号における復旧費用には、住民生活の利便を確保するための災害見舞金や公共土木の復旧工事の費用も含まれる。行政は、支援や復旧に向けて職員と地域のボランティアが協力し、迅速な対応を進めているという。
さらに、倉澤陽一議員の質問に対し、文化財の被害は無かったことが報告されたが、飲食店や観光事業への風評被害は900万程度と見込まれている。このような支援策として、商工会が提供したアンケート結果に基づき、行政が今後の販売促進策を講じる考えを示した。
最後に、井出正臣議員が提起した地域おこし協力隊の活動状況については、現在4名が活動中であり、今後の募集における災害地域での適応についても検討するとのこと。これにより、地域の防災意識を高める施策を強化する必要があるとされている。