令和3年9月14日に行われた佐久穂町議会定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。特に新型コロナウイルス感染対策と町の防災、さらには若者定住促進の施策が焦点となった。
新型コロナウイルスに関する状況は依然として厳しい。須田芳明議員は、「昨年の医療非常事態宣言が解除されたが、変異株の影響や医療現場の逼迫が懸念される」と指摘した。この危機的状況に対して、佐々木勝町長は、町の公式LINE等を活用した情報発信や新型コロナウイルス特別警報支援金事業を議会に提案、これにより総額820万円の予算を計上し、街の経済を支援する方針が示された。
また、須田議員は、飲食業における支援策の必要性を強調し、時短要請がある地域との関連性について言及した。「町民が安心・安全に暮らせる環境を整えていくべきだ」と強調し、コロナ対策の検証やこの先の対策についても意見を述べた。
防災と減災の重要性も議論された。高見澤春野議員は、「災害時の避難場所の適切性や防災計画の見直しが必要だ」と訴え、町の防災対策の充実を求めた。佐々木町長は、避難所の整備や取組みの重要性を述べ、地域住民との連携による安全な防災活動の実現を目指す姿勢を表明した。
さらに、若者・子育て世代の移住・定住促進についても議論があり、定住人口の目標達成に向けた施策が必要とされていることが話し合われた。町長は、奨学金返済支援補助金制度の導入を発表、これが若者の町への定住を後押しする重要な施策となると期待されている。