令和元年12月20日、駒ヶ根市議会の定例会が開催された。議会では多くの議案が提案され、特に報酬や給与に関する改正が議論の的となった。
特に注目された議案第83号は、駒ヶ根市議会議員及び特別職の職員の給与改正に関する条例である。この改正案では、特別職の職員給与を公布日から適用する見解が示された。市長の杉本幸治氏は、財政の健全化に向けて重要であるとの考えを表明し、特別職が先例を示すべきだと強調した。
議案第84号の一般職の職員の給与改定については、国家公務員に準じた改定が提案され、議長はこの動きに賛意を示した。一方で、議案第83号に対しては反対意見もあり、議会内での意見対立が浮き彫りになった。議案は最終的に否決されることとなった。
続いて、議案第85号の令和元年度一般会計補正予算も提案され、同様に議論が行われた。補正予算は、議案第84号の給与改定に伴う必要額が532万7,000円加算される予定である。
さらに、性暴力・虐待被害者への支援施策を充実させるための意見書が提案された。意見書の提出理由として、性暴力や虐待の被害者支援が社会的に重要であるとされ、より一層の支援を求める声が挙がった。これに対し賛成と反対の意見があり、最終的な可決には至らなかった。
最後に、市長から閉会の挨拶が行われ、これまでの市政運営への感謝の意が述べられた。また、今後の地域活性化に向けた希望が語られ、閉会の運びとなった。