令和3年3月19日、飯山市議会において第376回定例会が開催され、教育長人事や新年度予算案など重要議案が審議された。
議案第45号、教育長の任命に関する同意を求める事項では、足立正則市長が教育長、長瀬哲氏の任期満了に伴い、後任に松木英文氏を任命したいと提案した。これに対し、議員から異議はなく同意が得られた。市長は長瀬氏の長年の功績を称え、「非常に信頼を寄せておりました」と述べ、議会の協力への感謝を表明した。
続いて、議案第46号の教育委員会委員の任命についても、松木英文氏の経験と能力が評価され、平野弘蔵氏が新たに任命されることに決定した。議案第47号の固定資産評価審査委員会委員選任に関する同意も同様に承認された。
人権擁護委員候補者に関する諮問第1号では、滝澤万利子氏の推薦が議会に提示され、同様に異議がなく承認された。議事は、予算決算常任委員会の審査報告に進み、令和3年度予算案が審議された。委員長の石田克男氏は、教育や福祉、経済振興など26の議案を一括して可決を報告。
議論では、特に新型コロナウイルス対策についての施策や、地域経済回復に向けた取り組みが強調された。日本共産党の小林喜美治議員は新年度予算について、復興対策と人口政策を踏まえた市政運営を求め、異議を唱えた。さらに、反対意見の一部として新型コロナの影響に対する対応策に課題があるとの要素も指摘された。
予算案では、自治体の指導の下、地域経済活性化や生活支援が盛り込まれていることが連携を図ることが期待されている。また、議案の多くは全会一致で可決され、市民ニーズに応える体制を一層強化した。
市長の足立正則は、最後に議会の協力に感謝し、長瀬氏の退任を惜しむ声を述べ、さらなる市政運営に向けた決意を強調した。議会は閉会に向かい、課題を整理しつつ、次期に向けた準備を進めることになる。