令和5年6月30日に開催された飯田市議会第2回定例会では、重要な議題が取り扱われた。
特に水道料金の改定については、市長の発言が注目を集めた。
佐藤 健市長は、この改定が必要な理由を詳細に説明し、強調した。
老朽化した水道施設の更新に473億円が必要で、長期的な経営見通しのもとでの対応が求められていると述べた。
具体的には、水道料金を令和6年1月1日から平均で18%値上げし、これにより新たな財源を確保していく意向を示した。
また、近年の物価高騰に伴う支援策についても言及した。
この支援策は、生活の厳しい世帯に対しきめ細やかに行うという国の施策を基に展開されている。
具体的には、低所得世帯に対する支援を強化し、電力や食料品の物価高騰による影響を受けた事業者への各種施策が検討されている。
市民にとっても、生活負担の軽減に寄与することが期待されている。
また、監査の結果についても報告された。
戸崎 博監査委員は、指定管理者制度の運用状態を確認し、一定の基準に沿って行われているものの、特定の課題が見受けられたと述べた。
この報告は議員たちからも関心をもって受け入れられ、今後の改善に向けた取り組みが期待される。
さらに、佐藤市長は、飯田文化会館でのイベント開催など市の文化支援にも触れ、市民との絆を深める活動についても言及した。
このような発言から市長としてのビジョンや、地域活性化への熱意が伝わってきた。
議会では、水道事業の経営課題や、物価高対策に対する議論が活発に行われた。
市民生活の安定と、将来に向けた持続可能な施策を進めていくために、引き続き議員たちの専門的な意見が求められる。
このように、令和5年飯田市議会第2回定例会では、多方面にわたる政策が議題に上がり、市民生活の向上に向けた具体的な方針が示された。