令和3年12月、安曇野市議会の定例会が開催された。今定例会では、様々な市民の声を基に、地域の福祉や安全対策といった重要な課題が取り上げられた。特に、放課後児童クラブの拡大やスケートボード場の設置については多くの議員が関心を寄せた。
放課後児童クラブについて、安曇野市はこれまで4年生までの受け入れを行ってきたが、6年生までの拡大に向けて現在進行中である。市長の太田 寛氏は、各児童クラブの空きスペースの確保が課題と認識しているものの、一部の施設では受け入れを行う方針だと述べた。今後、この問題についてさらに検討を進めていく意向を示した。
次に、スケートボード場の設置については、中学生から上がる要望に対し、市内にスケートボードの専用施設が要望されている。特に、ストリートスポーツが盛んになる中で、地域におけるスケートボード場の必要性が強調された。教育部長の平林 洋一は、安曇野市総合体育館西側に新しいスケートボード場を整備することを明らかにし、来年の開設を予定していると説明した。
また、猿害対策についても議論が行われ、農林部では、西山山麓地域を中心としたニホンザルによる被害防止に向けた取り組みを強化している。市は大規模捕獲おりを設置しており、一定の効果が確認されているものの、さらなる施策の推進が求められている。
穂高橋の歩道整備についても言及があり、都市建設部長の坪田 浩昭は、来年度から架け替え工事を行う計画を説明した。市民の安全確保のため、早急な整備が望まれている。
最後に、安曇野市は新型コロナウイルス感染症による影響を受けながらも地域経済を復活させる施策を模索している。市内の飲食店、観光関連事業者への支援が強調され、プレミアム商品券の発行やキャッシュレス決済による支援策の検討も進んでいる。特に、プレミアム商品券の施策は市民に好評を得ていることから、今後も継続的な支援が期待されている。