令和元年安曇野市議会の定例会が行われ、様々な重要な議題が討議された。特に注目されたのは、安曇野市三郷西部認定こども園の民営化・統廃合に関する地域住民の考えや、豚コレラの拡大防止策についてである。
安曇野市内では、三郷西部認定こども園の統廃合が進められている。井出 勝正議員は、「市長は地域住民としっかり対話をしているのか。」と問いかけ、地元の声を受け止める重要性を強調した。市長の宮澤 宗弘氏は、地元住民が主体的に活動し、地域の意見を受け入れ、最も良い方法を模索する姿勢を示していることに触れた。
豚コレラ対策もまた大きな議題であった。現在、安曇野市内では養豚農家が9軒、飼養頭数は8,845頭にのぼる。農林部長の高嶋 雅俊氏は、監視対象農場における防疫体制について説明し、全頭殺処分のリスクに警戒を促した。加えて、県からの動きも注目され、野生イノシシに対する経口ワクチン散布が行われていることも報告された。
市民の安心と安全確保のため、自主防災体制も強化されている。具体的には、避難所運営マニュアルの周知や、避難所の指定を基にした防災訓練が奨励されている。そして、今後の市の課題として、温浴宿泊施設の経営改善も重要な議題であった。市長は、経営状況を注視しつつ、支援策を講じる方針を打ち出している。
最後に、地域住民の活発な参加を促す取り組みとして、ラジオ体操への参加や地域文化の発信が挙げられた。市長は、「市民が健康を保つこと、それが地域の活力を生み出す。」とコメントしている。