安曇野市議会は令和5年8月30日に定例会を開会し、各議案6件の補正予算と決算の認定が主なテーマとして挙げられた。
太田寛市長は挨拶の中で、新型コロナウイルス感染症の状況について言及し、県内に医療警報が発出されたことを報告した。特に、重症化リスクの高い方に対する注意喚起を行うことが強調された。さらに、8月19日に発生した豪雨による災害についても触れ、豊里区での床上浸水などの具体的な被害状況を報告した。
定例会では、令和5年度一般会計補正予算が審議され、11億7,000万円の増額が提案されている。この補正は、教育保育給付費支援金や農産物の販路開拓など、多岐にわたる事業に関連している。
さらに、報告第20号として、健全化判断比率の修正が示され、実質公債費比率が9.1%から8.1%に修正されることが報告された。橋本裕二議員からの質問には、なぜ7年間にわたり誤った数字を算出していたのかという指摘があった。平林洋一総務部長は、経理方法の変更による誤解が原因であると説明した。
議題の一つに、他都市との協議に関する議案もあり、松本市との下水道の利用についての協議が提案された。これによって、相互に負担を分け合い、費用負担の公平性を図る狙いがある。
最後に、決算に関する報告が行われ、全ての会計が黒字であることが確認された。改めて、市の財政運営の健全性が示され、安曇野市の各部門は今後も効果的な行財政運営に努めていくことが求められている。