令和2年安曇野市議会3月定例会が、2月19日に開会され、安曇野市の前年の経済活動及び新型コロナウイルス対策が重要なテーマとして議論された。
特に、市長の宮澤宗弘氏は、地球温暖化や暖冬による農業及び観光業への影響を懸念し、その対策が必要であると強調した。また、市内で新型コロナウイルスの感染が確認されていないものの、県の対応策を踏まえ市でも新たに対策本部を設置し、最新情報の共有を行うことで、市民への影響を最小限に抑える方針を示した。
本議会では、令和2年度安曇野市の一般会計予算が421億8,000万円に設定されることが審議された。その中には、健康づくりや教育支援、福祉サービスの充実が含まれており、特に健康づくりの推進には、自転車を活用した取り組みが加わる。これは、松本大学との連携により実施され、具体的な効果測定が行われることになっている。
さらに、安曇野市の特別職への給与改定や、固定資産評価審査委員会条例の改正といった議案が上程され、市民に直接関わる政策に関する議論も活発に行われた。特に、生活保護関係の債権放棄に関する報告がなされ、市の財政状況と市民の生活が直結していることを再認識させる場面もあった。
安曇野市では、今後も地域活性化や市民の生活向上に向けた施策を着実に進めていく意向が示され、今後の議会でもその進捗が注視されることとなる。