令和3年安曇野市議会第1回臨時会が1月21日に開催された。
市長の宮澤宗弘氏は新型コロナウイルスの影響に言及し、市民生活や経済活動への制約が続く状況を説明した。市では昨年からの感染拡大に伴い、各種行事を中止・延期にし、この肺炎の影響が深刻であることを強調した。
特に、感染警戒レベルが引き上げられた松本圏域の状況についても触れ、医療機関への負荷の増大を懸念し、感染防止対策の徹底を市民に呼びかけた。また、昨年12月に成立した改正予防接種法に基づき、新型コロナウイルスのワクチン接種に関連する補正予算案を提出した。
会期は本日の1日間と決まり、議案は3件審議された。最初に宮澤修財政部長が一般会計補正予算について詳細を説明。歳入歳出それぞれ5億4,400万円を追加し、総額579億9,000万円に達することを報告した。
また、ふるさと寄附金の増加に伴う追加予算についても言及し、この項目が大きな影響を与えていると述べた。市長が強調した通り、財政状況は依然として厳しいが、支援の手は尽くしていく方針を示した。
次に金井恒人総務部長があづみ野産業団地拡張事業に関する変更請負契約について説明した。第1工区の契約金額が変更となり、1億8,205万円から1億7,240万3,000円に減額されることが報告された。第2工区に関しては、契約金額が変更前の2億9,590万円から4億1,849万5,000円に増額されることが発表された。
各議案に対する審査はそれぞれ行われ、委員会からの報告があり、いずれも可決された。特に全議案が異議なしで賛成されたことは、議会の一致した支持を示している。委員長報告に対し、出席議員全員が賛成の意を示したため、いずれの議案も原案のとおり可決される。
市長の宮澤氏は最後に新型コロナウイルスのワクチン接種について説明し、2月下旬から開始されることを報告。医療従事者や高齢者を優先することが明らかにされ、スケジュールについて国からの早い情報提供が求められている。このように、ワクチン接種体制の整備が急務であると締めくくった。