令和元年6月28日、安曇野市議会の定例会が開催され、重要な議案が審議された。
主な内容には、6件の議案と3件の陳情が含まれた。
議案の中で、公共の施設条例の見直しや、介護保険条例、また安曇野市児童館条例の一部改正が提案され、いずれも賛成多数で可決された。
特に注目されたのは、議案第3号として提案された安曇野市児童館条例の一部改正である。
この改正は、消費税増税に伴う児童館利用料の値上げを含んでいる。
賛成意見からは、サービスの維持が重要と強調され、この改正はやむを得ない選択であるとの見解が示された。
一方、反対意見もあり、低所得者や生活保護家庭が負担を強いられる点が指摘された。
特に、反対意見を述べた井出勝正議員は、「消費税による負担増がもたらす影響は大きい」と述べ、無償化が生活保護世帯には恩恵をもたらさないことに疑問を呈した。
次に、森林環境譲与税基金条例に関する議案も可決された。
この議案に対しては賛否が分かれ、特に猪狩久美子議員は逆進性のある税制を問題視した。
彼女は、税負担が低所得者にとって不均衡であることを強調し、より公平な税制を求めた。
しかし、一方で賛成意見もあり、環境保全の観点から必要な施策であるとの意見も多かった。
また、補正予算に関する議案も賛成多数で可決された。この補正予算は、消費税増税に伴う影響を緩和するための事業を含む。
公共交通の改善や、プレミアム付き商品券の発行が予定されており、経済的な負担軽減策が模索されている。
さらに、市立認定子ども園のICT導入による業務効率化についても言及され、慎重な対応が求められた。
この取り組みは、保育士の負担を減らし、保育の質を向上させることを目的としている。
議会では、慎重に取り扱うべきとの意見が多数寄せられた。