令和2年12月9日、安曇野市議会にて令和2年12月定例会が開かれ、各議員による市政一般に対する質問が行われた。特に、安曇野市の教育施策に関する議論が活発に展開された。
松枝功議員は「たくましい安曇野の子ども」を育成するための方策について質問し、教育長の橋渡勝也氏は、安曇野市教育委員会の理念について説明した。具体的には、「体を動かし、頭で考え、心に感ずる、たくましい安曇野の子ども」という育成ビジョンを掲げ、教育の現場で成果を出すべく取り組んでいると述べた。このビジョンは安曇野市出身の臼井吉見氏の言葉に由来し、地域全体での子供育成の必要性が強調された。
続いて、井出勝正議員が教育方針に対し、教育委員会が地域との連携をどのように進めているかを問い、橋渡教育長はコミュニティスクール事業の重要性を述べた。地域の皆様との交流を通じて、子供たちの育成に取り組んでいる姿勢が示された。
その他にも、安曇野市の学校給食に関する調査や、農業政策に対する市の方針が話し合われた。特にコロナ禍において、新たな担当者の参入議論や、有機農業の促進、環境保全型農業の必要性について意見が交わされた。市民の皆様からも、自転車利用の高齢者に対するヘルメット着用の促進や、見守り活動への協力が要請され、行政と地域住民の協力体制が求められている。
このように、会議を通じて、地域に根ざした教育及び農業施策が議論され、持続可能な安曇野市の未来を目指すための知恵や意見が出された。市は議員や市民からの問いに対し、真摯に対応し、今後の施策に活かしていく必要性があることを確認した。