令和元年12月6日、安曇野市議会12月定例会で、市政一般に対する代表質問が行われた。
冒頭、代表質問に立った政和会の内川集雄議員は、令和元年の台風19号豪雨災害による被害に言及した。特に、被災者への心情を表し一刻も早い復興を願った。
内川議員は、台風19号を受けた防災・減災について市の施策を問いただした。彼は少子高齢化が地域活力に影響していることを指摘し、「安心して子供を産める環境づくりが必要だ」と強調した。続けて、児童虐待防止法について言及し、安曇野市が虐待ゼロ社会を実現するための施策を強化することを訴えた。具体的には、市長の施策方針に基づき、子供の命を守るための啓発活動を進める必要性を強調した。
次に、内川議員は、安曇野市が少子高齢化にどのように取り組んでいるか質問した。宮澤宗弘市長は、「妊娠・出産支援の強化や子育て環境の整備が急務であり、重点的な施策を実施中」と回答し、具体的な施策についての説明を行った。
また内川議員が介護人材確保の重要性に触れ、「高齢化社会において、介護施設の人材が不足している」と訴えたのに対し、宮澤市長は「今後の介護保険事業計画に人材確保の取り組みを盛り込む」と応じた。また、「民生費の抑制が課題である」とも認識を示した。
さらに、多世代同居についての意見交換も行われ、「地域での支え合いの重要性」を議論した。内川議員は、「地域コミュニティの連携が高まる施策を促進すべきだ」と提案した。宮澤市長も「地域の絆を再度強化し、支え合える社会を目指す」と述べた。
また、最新の台風19号の教訓を活かした防災対策にも触れた。内川議員は「災害時に役立つ地域づくりに向け、関係機関と連携を密にしてほしい」と語り、市長も「防災体制の強化に努めていく」と答えた。
次に、待機児童問題についても取り上げられた。内川議員は「安曇野市での待機児童数が100人に達するという報道に衝撃を受けている」とし、子育て支援の重要性を訴えたのに対し、分野での改善策や今後の取り組みを市長が述べた。
質問のまとめとして、内川議員は安曇野市の未来についてしっかりとしたビジョンを持ち、子供たちが安心して育つことができる町づくりを推進すべきだと訴えた。議会は全体として地域の活力と住みよい環境の整備に向けて議論を重ね、多くの市民の要望に応えられる施策の推進を目指している。