令和4年12月23日に開催された安曇野市議会において、議案28件と陳情4件が審議された。議長の平林明氏はこの日、出席する議員全21名の確認が取れたことを受け、採決を行うことを宣言し、各議案に関する報告及び説明が開始された。
まず、議案第129号の令和4年度安曇野市一般会計補正予算について、平林総務部長は歳入歳出それぞれに約2億1,500万円を追加し、466億9,400万円とする内容を説明し、全会一致で可決された。
続いて、議案第130号は公用車による人身事故の損害賠償額に関するものであり、上下水道部長の堀内寅生氏が34万3,940円の確定賠償額を示し、これも全員賛成で可決された。
この日、多くの注目を集めたのは陳情第8号の「11歳以下の子どもへの新型コロナワクチン接種の告知方法について」である。議員の間で賛否が分かれ、検討が続いた。賛成の意見からは、情報の透明性を高めつつ、適切な接種方法を考慮すべきとの意見が挙げられ、一方で反対意見も存在し、特に手続きの煩雑さや混乱の可能性が懸念された。最終的には、不採択と決定された。
また、陳情第9号の「安全・安心の医療・介護実現のため人員増と処遇改善を求める陳情書」についても長い議論があった。医療現場の労働環境の厳しさや必要な人員増加の声が支持されて賛成者が見られたものの、数名の反対意見もあり、こちらも不採択となった。
最後に、自身の市政運営について太田市長は、会議の閉会時に市民の意見を大切にし、今後市政運営に活かしていくことを強調した。議員各位も新年を迎える前に有意義な活動を継続する意義を確認する場となった。