令和3年3月の安曇野市議会定例会が開催され、議員から市政に関する様々な質問が寄せられた。特に、自然公園の活用や教育の在り方、男女共同参画の推進が注目された。
総勢21名の議員が出席し、まずは増田望三郎議員が、黒沢洞合自然公園についてのさらなる活用方法を提案した。自然観察や体験活動を通じ、市民がこの里山環境の価値を再認識する機会を増やしたいとの要望があり、宮澤市長もその重要性を認めた。また、黒沢川の調整池建設について、今後の公園利用に影響があることから、慎重に検討が進められるという。
次に、教育長の橋渡勝也氏が、安曇野市内の小中一貫教育について述べた。中央教育審議会の最新の答申を踏まえて、小学校高学年での教科担任制導入を検討しており、具体的な施策を進める意向が示された。
さらに、男女共同参画についての議論も進んだ。市長は、男女平等の確立に向けた施策の重要性を認め、現在進行中の男女共同参画計画の成果を挙げたものの、管理職への女性登用の伸び悩みにも言及した。他地域と同じく安曇野市でも、男女平等を目指す取り組みが求められる中、特に教育現場においてその意識改革が急務であるという。
その他、安曇野市の市民活動サポートセンターについても意見が交わされた。市民活動の活性化を図るため、今後必要な施策について議員からの要望が上がり、行政側はその意見を重視していくとの答弁があった。市長は、地域の子供たちを育むためのインフラ整備についても言及し、特に児童クラブ施設の重要性を再確認した。