令和元年12月9日に開催された安曇野市議会の12月定例会では、台風19号による被害への対応策や、東京2020オリンピック聖火リレーに関する施策、また高齢者の健康管理に関するフレイル対策について議論が展開された。
特に、被害が大きかった台風19号について、議員から市長・宮澤宗弘氏に対する質問が多く寄せられた。一志信一郎議員は、台風による被害の現状と今後の対策方針を問うた。市長は、今回の台風による大規模災害が発生することを受け、普段からの備えの重要性を再認識したと強調した。今後も、災害発生時には市民の安全を第一に考え、迅速に復旧・復興を進める方針を示した。さらに、災害時の情報共有の大切さを述べ、今後の取り組みについても継続的な訓練と対策を講じることを約束した。
また、東京2020オリンピック聖火リレーに際しては、市民参加を促し、地域の文化や自然を紹介する良い機会とするため、多くの市民が協力して盛り上げていくとの意向が示された。特に、地域の小学生たちにも参加してもらい、市民全体でお祝いをするイベントにしていく考えが示された。市としても、しっかりとした準備を進めていくことが必要であるとした。
フレイル対策においては、メールやLINEを活用した相談体制を導入するなど、時代に合った取り組みを進める必要性が述べられた。高齢化社会においてフレイルの予防は重要であり、地域の支援を促す役割を担うための施策においても提案があった。特に、支援が必要な高齢者に対する取り組みの強化が求められる中、全庁を挙げた取り組みを進めることで、地域のつながりを強化し、安心した生活を支える必要があると市長が答弁した。
議会では、こうした多様な問題に対して、再度、啓発や市民の関与を重視しながら対策を進めることが必要であり、そのための財源確保にも努めていくことが求められるとの結論に至った。これからも安曇野市の未来を描く一助となるため、市民や議員の声を大切にし、福祉を深める施策を推進することが重要であるとされる。